耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
湿った唇で口蓋を吸われ舌先で隙間を割られ、くぐもった声が漏れる。
その時にかすかに開いた隙間から怜の舌が侵入してきた。
二度目になるその感触に美寧は、驚きはするけれど怖がるそぶりはない。それが怜にも伝わったのだろう、一度目は様子を伺うような動きをしていた舌先が、今度は奥まで入って来た。
「あふっ、んんっ……」
咥内を掻き回されるように撫でられ、声が漏れる。
歯列をなぞられ上あごを撫でられ、美寧の奥の奥までを味わい尽くそうとするような怜の舌に、美寧は何も考えられなくなってきた。
けっして激しすぎることのない口づけは、一方的なようでそうではない。
美寧の様子を注意深く伺いながら、彼女の感じるところを探して責める。怜の細やかな気遣いは、こういう時も変わらないのだ。
美寧はぼんやりとした頭で、いつぞや怜が『食べてしまいたくなる』と言っていたことを思い出した。
(これがそのことなの……?)
そんなことが頭を過ぎるが、口づけに思考が奪われていく。
体が燃えそうなほど熱い。
耳に入ってくるのは、激しく鳴る鼓動と舌が動くときの水音、そして自分口から漏れる吐息だけ。
(気持ちいい……れいちゃんのキス………)
甘やかされるような口づけに、思考と体が溶けきろうとしている、その間際。
『黙ってても女の子達が寄ってくるのはホント変わんない。』
―――ユズキの声が耳の奥でこだました。