耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
***
夕飯の後片づけまで済ませると、早速キッチンに並んで立つ。
リネンシャツの長そでを肘まで捲り上げ、いつもの黒いエプロンを身に着けた怜の隣に、リネン素材でふんわりとした薄桃色のエプロンを付けた美寧が立つ。
美寧のエプロンは、料理を覚えたいと彼女が言った翌日に、怜が買ってきてプレゼントしたものだった。
「何を作るの?れいちゃん」
「つわりの時期でも食べやすいように、塩レモンを使ったレアチーズムースにしようかと思います」
「レアチーズムース!」
「ちゃんとミネの分もありますよ?」
「やったぁ」
スイーツが大好きな美寧が、大きな瞳をキラキラと輝かせて怜を見上げたその瞬間。
腰を折った怜が素早く小さな唇をさらって行った。
「む、……ムース、作るんだよね?」
言いながら頬がじわじわと赤く染まっていく。
今みたいな軽いくちづけならもう何度もしているはずなのに、美寧はいつまで経ってもそれに慣れることが出来ない。
恥ずかしくて顔を伏せてしまう。けれど、何としても今日中に作らないと明日ラプワールに持っていくことができないじゃないか。そう思った美寧は、視線だけを持ち上げ怜を見た。
「ね、早く作ろ?」
美寧なりに考えた精一杯の催促に、なぜか怜が軽く目を見張る。すぐに頷いてくれるだろうと思っていたのに、更に腰に腕を回してきゅっと抱き寄せられた。
「れ、れいちゃ、」
「可愛すぎるあなたが悪い」
耳元に低い声が囁くと、さっきよりも深く唇を奪われた。
夕飯の後片づけまで済ませると、早速キッチンに並んで立つ。
リネンシャツの長そでを肘まで捲り上げ、いつもの黒いエプロンを身に着けた怜の隣に、リネン素材でふんわりとした薄桃色のエプロンを付けた美寧が立つ。
美寧のエプロンは、料理を覚えたいと彼女が言った翌日に、怜が買ってきてプレゼントしたものだった。
「何を作るの?れいちゃん」
「つわりの時期でも食べやすいように、塩レモンを使ったレアチーズムースにしようかと思います」
「レアチーズムース!」
「ちゃんとミネの分もありますよ?」
「やったぁ」
スイーツが大好きな美寧が、大きな瞳をキラキラと輝かせて怜を見上げたその瞬間。
腰を折った怜が素早く小さな唇をさらって行った。
「む、……ムース、作るんだよね?」
言いながら頬がじわじわと赤く染まっていく。
今みたいな軽いくちづけならもう何度もしているはずなのに、美寧はいつまで経ってもそれに慣れることが出来ない。
恥ずかしくて顔を伏せてしまう。けれど、何としても今日中に作らないと明日ラプワールに持っていくことができないじゃないか。そう思った美寧は、視線だけを持ち上げ怜を見た。
「ね、早く作ろ?」
美寧なりに考えた精一杯の催促に、なぜか怜が軽く目を見張る。すぐに頷いてくれるだろうと思っていたのに、更に腰に腕を回してきゅっと抱き寄せられた。
「れ、れいちゃ、」
「可愛すぎるあなたが悪い」
耳元に低い声が囁くと、さっきよりも深く唇を奪われた。