耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
「とってもおいしい!……おじいさま、これなぁに?」

「ん、これか?正体はこれだよ」

祖父が開いた手の中には、巾着のような形の透明の袋。その中には色とりどりの小さな粒が入っている。

「これ、……なぁに?」

「ん?美寧は食べたことがなかったか?金平糖だよ」

「こんぺえと?」

美寧のたどたどしい口調に、榮達が「ははっ」と笑う。

「そうだ、金平糖だ」

「かわいいね。あじさいみたい」

「そうだな」

「ありがとう、おじいさま。だいすき」

美寧がそう言うと、榮達は帽子の上から優しく小さな頭を撫でた。

「美寧は笑っているほうがいい」

「そう、かなぁ?」

「ああ。美寧の笑顔は周りの人を幸せにする。そんな笑顔だ」

「おじいさまも?」

「もちろんだ。一番近くで美寧の可愛い笑顔を見られる。わしが一番幸せだ」

「分かった!おじいさまがいっつも幸せでいられるように、わたし、ずっと笑顔でいるね!」

「ありがとう、美寧」

大きな手に頭を撫でられ、美寧は大きな笑顔を浮かべた。



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