耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
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祖父との暮らしは、美寧が二十歳を迎えた年まで続いた。
祖父の家から中高一貫の私立女子校に通った美寧は、卒業後は進学せず祖父の家で一緒に過ごしていた。
八十をとうに越した祖父は、近頃では前のようにどこもかしこも元気とはいかず、美寧はそんな祖父を気遣いながら暮らしていた。
食事は通いの料理人である内堀謙輔、家事は家政婦の有村歌寿子が担っている。
立ち上がる祖父に手を貸したり頼まれた用事をしたり、彼の体調を気にするのは美寧の役目だった。
(二十歳になっても、お父さまに戻って来いとは言われない……)
実際に戻ってくるように言われたとしても、年老いた祖父を残して戻れるのかと問われたら無理だと思う。
けれど、「帰ってきてほしい」と父親に求められないことに、美寧はひそかに傷付いていた。
そんな頃だった。
祖父が突然倒れたのは。
祖父との暮らしは、美寧が二十歳を迎えた年まで続いた。
祖父の家から中高一貫の私立女子校に通った美寧は、卒業後は進学せず祖父の家で一緒に過ごしていた。
八十をとうに越した祖父は、近頃では前のようにどこもかしこも元気とはいかず、美寧はそんな祖父を気遣いながら暮らしていた。
食事は通いの料理人である内堀謙輔、家事は家政婦の有村歌寿子が担っている。
立ち上がる祖父に手を貸したり頼まれた用事をしたり、彼の体調を気にするのは美寧の役目だった。
(二十歳になっても、お父さまに戻って来いとは言われない……)
実際に戻ってくるように言われたとしても、年老いた祖父を残して戻れるのかと問われたら無理だと思う。
けれど、「帰ってきてほしい」と父親に求められないことに、美寧はひそかに傷付いていた。
そんな頃だった。
祖父が突然倒れたのは。