耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
怜は運んできたそれをソファー用のローテーブルに並べていく。
三人掛けのソファーの端に座る涼香の前、そして反対側の端に腰かけた美寧の前にもプリンが置かれた。
「わぁ、かわいい!」
美寧は置かれた器に、思わず目を輝かせた。
ガラス製のミルクポット型の器には、カスタード色のプリンと濃い茶色のカラメルがきれいな二層になっているのがよく分かる。
食べる前からプリンに魅入っている美寧の反対側で、スプーンを握りしめた健が足をバタバタさせた。
「ままぁ、るぅくん たべていい?」
「フジ君に食べていいか、聞いてからね?」
「ふじくん いい?」
「もちろん。どうぞ」
「わ~い!いたらきまぁす!」
母親の膝から降りて、ラグの上にちょこんと正座をした彼は、嬉しそうにプリンを手に取った。
「ミネもどうぞ」
「あ、うん……いただきます!」
可愛らしいミルクポッド型の器を左手で持ち、右手のスプーンでひと掬いする。
とろりとした感触のプリンは、家庭で作るものにしては少し柔らかめで、まるで洋菓子店のもののよう。
上にかかっているカラメルと一緒に掬い上げたそれを、美寧はこぼさないように口に入れた。