耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
(れいちゃんのこと、よく分からないかも………)
ダイニングテーブルにトレイを置き、紅茶の準備を始める。沸いたお湯を注いだポットにティコージーを被せると、砂時計をひっくり返す。
慣れたことなのでスムーズに手は動ごくが、心のほうは乱れている。
怜の家は昔ながらの平屋の一軒家で、キッチンは完全に独立している。ダイニングとキッチンの間はガラス障子で仕切られていて、ダイニングからリビングは畳み敷きで十九畳ほどある。
怜は調理のためこちらに背を向けているし、美寧のいるダイニングテーブルの端からは怜の姿もほとんど見えない。
(あれって、やっぱり夢だったのかな……)
美寧は数日前のことを思い返した。