耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー


突然のキスに困惑していたあの日、美寧よりも先に帰宅していた怜と夕飯を食べた。食後に出てきた梅サイダーゼリーを食べたところまではしっかりと記憶している。

けれど、その後。

『大人は、恋人じゃなくても……キスするの?』

思い切って怜にそう訊ねた。………はずだ。

『ゆうべはすみませんでした』

謝罪の言葉に哀しくなった。自分の子どもっぽさにも。

何かぐちゃぐちゃとした気持ちになったけれど、そこからの記憶が曖昧だ。怜と何か遣り取りをしたし、その度に何かを考えたきたするけど、詳細が思い出せない。

ふわふわくらくらして、最後の方は何も考えられなくなっていた。

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