耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
それからの数日間、特に変わったことはない。
(あ、ちょっとだけあった。)
“変わった”と言っていいのか分からないが、怜の雰囲気が今までよりも柔らかくなった。最初は気のせいかと思ったが、今では間違いないと思っている。
「どこが」と問われると何と答えていいか悩むが、瞳とか声色とかが、これまでとはどこか違う。
ふと目が合った時の瞳。美寧を呼ぶ声。
これまで通りの丁寧で涼やかな口調の中に、ほどけるようなまろやかな甘さがある。
そしてたまにこうやって美寧との距離を“同居人以上”に縮めてくる。
その度に顔を赤くして慌てる美寧を見て、いつになく楽しそうな声を漏らすから、美寧はやっぱりからかわれているようにしか思えない。