耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー


頬を膨らませながらもぐもぐとパンケーキを頬張る美寧を見て、怜は気付かれないように心の内だけで微笑む。

(作戦成功、ですね。)

目論見が当たって怜は満足だ。

朝の苦手な美寧が、休日は遅くまで寝ていることは怜も把握済みで、自分が声を掛けなければ昼前まで眠ってしまう彼女を、ゆっくりと思う存分寝かせておいてあげたい気持ちはある。けれどそうすると必然的に夜が遅くなり、きっと翌日の朝食はあまり食べられないだろう。
結果的にほどほどの時間で起きるのが彼女の為だと、休日でも今日と同じように十時には声を掛けて美寧を起こすようにしているのだ。

「パンケーキの甘さが控えめで、サーモンとアボカドとすごく合う!シーザードレッシングもチーズが効いてて美味しいよ。」

目を輝かせながらそう言った美寧の皿は、もう少しで空になりそうだ。
怜は紅茶を飲み終えると、椅子から腰を上げる。

「ありがとうございます。甘い方は入りそうですか?」

「うん、もちろん!」

「では少し待っていて下さい。次を作って来ますね。」

「ありがとう、れいちゃん。」

丸い瞳をキラキラと輝かせながら自分を見上げてくる美寧の頭を優しく撫でると、怜は空になった自分の皿を持ち、キッチンへと戻っていった。


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