耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー

怜は深くソファーに腰かけ、長い脚と腕を組み、右手の甲に顎を乗せた状態でじっと美寧を見ている。
目が合っても少しも逸らすことなく自分を見つめ続ける怜に、美寧は奇妙な焦りを覚えた。

「れいちゃん?」

美寧の呼びかけに応えず、怜は真顔のまま黙ったままだ。

「……どうしたの?私、何か変?」

首を傾げると、怜は「変なところなどありませんよ」と答える。
それなのに、穴が空くのではないかと思えるほど見つめられて、美寧はむずむずと落ち着かない気持ちになってきた。

(なにか言いたいことでもあるのかな?……さっきから私が食べてばっかりだし。―――あぁっ!)

美寧の頭に一つの考えが過ぎる。それを思いついた途端、美寧は大いに慌てた。

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