耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー

「ごっ、ごめんなさい!」

突然頭を下げた美寧に、怜は目をしばたかせる。
「なんのことですか」と言うために口を開きかけた怜に、美寧は言葉を重ねた。

「私、一人で食べちゃってた!よく見たられいちゃんのお皿が無いってことは、これ、二人分だったんだよね?ごめんなさい……れいちゃんも食べて。」

ずいっとおもむろに差し出されたプレートに怜は目を丸くした。「いや、それは、」と言いかけたが、美寧の耳には届かない。

「はしたなくてごめんなさいっ、私……食いしん坊で!れいちゃんの分まで食べちゃうなんてっ!!」

食べ残しのような状態の皿を相手に突きつける方がよっぽど無作法に当たるのだが、動揺しすぎの美寧はそこまで思い到らない。

青ざめた顔で必死に皿を押しやってくる美寧に、怜は詰めていた息をお腹の底から思いっきり吐きだした。

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