旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
俊也さんも照れたりするんだ。いつもどこか余裕たっぷりで、人のことを散々からかっているくせに。
私より年上の男性なのに、可愛いって思っちゃったじゃない。
不覚にも胸をキュンとさせられていると、俊也さんは荒れ果てたキッチンを見て深いため息を零した。
「それより夕食どうしようか。材料は使い果たしてしまったし……」
「そうですね……」
冷蔵庫を開けると、卵にベーコン、それと玉ねぎやニンジンがある。たしか朝炊いたご飯が残っているよね?
炊飯器を確認すると、ふたり分のご飯が残っていた。
「俊也さん、今夜はチャーハンにしませんか?」
「え、チャーハン?」
「はい。チャーハンならすぐできますし」
ジャケットを脱いでエプロンをつけ、まずは焦げたフライパンを洗うことから始めた。
私の横で俊也さんは申し訳なさそうに言う。
「悪い、余計な仕事を増やしてしまい」
「そんなことないですよ? 洗い物なんてすぐですから。俊也さんはゆっくりしていてください」
彼だって今日は仕事だった。疲れているはずなのに、慣れない料理を作って疲れているはず。
だけど一向にキッチンから出ていく気配がない。
私より年上の男性なのに、可愛いって思っちゃったじゃない。
不覚にも胸をキュンとさせられていると、俊也さんは荒れ果てたキッチンを見て深いため息を零した。
「それより夕食どうしようか。材料は使い果たしてしまったし……」
「そうですね……」
冷蔵庫を開けると、卵にベーコン、それと玉ねぎやニンジンがある。たしか朝炊いたご飯が残っているよね?
炊飯器を確認すると、ふたり分のご飯が残っていた。
「俊也さん、今夜はチャーハンにしませんか?」
「え、チャーハン?」
「はい。チャーハンならすぐできますし」
ジャケットを脱いでエプロンをつけ、まずは焦げたフライパンを洗うことから始めた。
私の横で俊也さんは申し訳なさそうに言う。
「悪い、余計な仕事を増やしてしまい」
「そんなことないですよ? 洗い物なんてすぐですから。俊也さんはゆっくりしていてください」
彼だって今日は仕事だった。疲れているはずなのに、慣れない料理を作って疲れているはず。
だけど一向にキッチンから出ていく気配がない。