旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
これは悪い夢だよな? 姫乃が俺の前からいなくなるなんてこと、あるわけがない。
次の日。大学が終わってから向かった病室で俺と昴を出迎えたのは、腕に点滴の管が繋がっている姫乃だった。
「……ごめん、俊也。心配かけちゃったね」
そう言って笑う姫乃はいつもの姫乃で、俺は彼女の前で泣いてしまった。
「本当だよ、心配しただろ?」
急いで彼女の元へ駆け寄り、強く手を握りしめた。
「聞いてくれよ、姫乃。俊也ってば昨日は姫乃に連絡がつかないって言って、一日中落ち着かなかったんだぜ? どれだけ姫乃のことが好きなんだよな」
いつも通り笑って言う昴だけど、無理しているのが俺にも、そして姫乃にもわかった。
「そっか、じゃあ昴に迷惑かけちゃったね。俊也ってけっこう面倒なところがあるから」
「そ、そうなんだよ姫乃! ウジウジしていて相当ウザかったぞ?」
「おい、なんだよその言い方は」
いつものように三人で笑い合っているのに、心が落ち着かない。それは姫乃に会う前に、おじさんとおばさんから姫乃の検査結果を聞いたからだ。
次の日。大学が終わってから向かった病室で俺と昴を出迎えたのは、腕に点滴の管が繋がっている姫乃だった。
「……ごめん、俊也。心配かけちゃったね」
そう言って笑う姫乃はいつもの姫乃で、俺は彼女の前で泣いてしまった。
「本当だよ、心配しただろ?」
急いで彼女の元へ駆け寄り、強く手を握りしめた。
「聞いてくれよ、姫乃。俊也ってば昨日は姫乃に連絡がつかないって言って、一日中落ち着かなかったんだぜ? どれだけ姫乃のことが好きなんだよな」
いつも通り笑って言う昴だけど、無理しているのが俺にも、そして姫乃にもわかった。
「そっか、じゃあ昴に迷惑かけちゃったね。俊也ってけっこう面倒なところがあるから」
「そ、そうなんだよ姫乃! ウジウジしていて相当ウザかったぞ?」
「おい、なんだよその言い方は」
いつものように三人で笑い合っているのに、心が落ち着かない。それは姫乃に会う前に、おじさんとおばさんから姫乃の検査結果を聞いたからだ。