旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
それなのにおじさんとおばさんは、最期まで姫乃のそばにいてやってほしいなんて言う。
「ずっと姫乃と結婚するつもりでいたんだ。早まっても問題ないだろ? ……俺は姫乃以外と結婚するつもりはないから」
店に入ろうとすると昴に引き止められた。
「だから落ち着けって! 姫乃は自分の病気のことも余命のことも知らないんだぞ!? それなのにお前から急に指輪を贈られたらどう思う!?」
昴の話に身体が強張る。そんな俺に昴は畳み掛けた。
「姫乃は絶対気づく。自分には残された時間が少ないと。……それをおじさんもおばさんも、病名を姫乃に伝えることを望んでいないんだ。お前の浅はかな言動でふたりの気持ちを台無しにするつもりか!?」
「それは……」
ここでやっと冷静になることができた。俺がしようとしていたことは、とても身勝手なことだと。
「悪い、昴」
謝る俺に昴はホッとし、首を横に振った。
「ずっと姫乃と結婚するつもりでいたんだ。早まっても問題ないだろ? ……俺は姫乃以外と結婚するつもりはないから」
店に入ろうとすると昴に引き止められた。
「だから落ち着けって! 姫乃は自分の病気のことも余命のことも知らないんだぞ!? それなのにお前から急に指輪を贈られたらどう思う!?」
昴の話に身体が強張る。そんな俺に昴は畳み掛けた。
「姫乃は絶対気づく。自分には残された時間が少ないと。……それをおじさんもおばさんも、病名を姫乃に伝えることを望んでいないんだ。お前の浅はかな言動でふたりの気持ちを台無しにするつもりか!?」
「それは……」
ここでやっと冷静になることができた。俺がしようとしていたことは、とても身勝手なことだと。
「悪い、昴」
謝る俺に昴はホッとし、首を横に振った。