旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
正しい答えなどわからない。でもひとつだけたしかなことがある。なにがあっても、姫乃のそばを離れないということ。
少しすると姫乃は顔を上げた。
「俊也、お願いがあるんだけど」
「なに? どんなワガママでも聞いてやるよ」
彼女の髪を撫でながら聞くと、姫乃はほんのり頬を赤く染めた。
「ふたりでなにかお揃いの物がほしい」
「え、お揃いの?」
「うん。……今は面会時間しか会えないでしょ? 会えない時間、俊也とお揃いの物を身につけていたら、寂しくないから」
「姫乃……」
恥ずかしそうに俺を見る姫乃が愛しくて、そっと唇を塞いだ。
唇を離すと、彼女は頬を膨らませる。
「……もう、俊也ってば。ここは病院だからね?」
なんて言いながら、どこか嬉しそうに話す姫乃が可愛くてたまらない。
「悪い、姫乃が可愛くて我慢できなかった」
よりいっそう抱きしめる力を強めた。
「指輪でもいいか? お揃いの物は」
「え、指輪?」
「あぁ」
彼女の左手を取り、薬指を撫でた。
少しすると姫乃は顔を上げた。
「俊也、お願いがあるんだけど」
「なに? どんなワガママでも聞いてやるよ」
彼女の髪を撫でながら聞くと、姫乃はほんのり頬を赤く染めた。
「ふたりでなにかお揃いの物がほしい」
「え、お揃いの?」
「うん。……今は面会時間しか会えないでしょ? 会えない時間、俊也とお揃いの物を身につけていたら、寂しくないから」
「姫乃……」
恥ずかしそうに俺を見る姫乃が愛しくて、そっと唇を塞いだ。
唇を離すと、彼女は頬を膨らませる。
「……もう、俊也ってば。ここは病院だからね?」
なんて言いながら、どこか嬉しそうに話す姫乃が可愛くてたまらない。
「悪い、姫乃が可愛くて我慢できなかった」
よりいっそう抱きしめる力を強めた。
「指輪でもいいか? お揃いの物は」
「え、指輪?」
「あぁ」
彼女の左手を取り、薬指を撫でた。