旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
「…あっ、そうだ、メロンは食べれそう?」
丁度今、八百屋さんの前を通りがかった、と言う彼は、美味しそうだよ…と説明してきて。
「…うん、まあ果物なら」
胸がいっぱいでも別腹になるかな、と思い返事した。
皆藤さんはそれを聞いて気を良くし、適当に見繕って帰る、と言って電話を切る。
「ふぅ…」
重い溜息をついてディスプレーを見遣る。
本当に優しくて、よく気がつく旦那様だ。
私のことを心配して、慌ててお医者様に連絡を取ってくれるくらいに頭もよく回る。
そんな彼のことを好きになる人はきっと多いはず。
独占したいと思うのも、きっと私だけじゃないはず。
(だから、そう思うこと自体が烏滸がましいんだって)
結婚しても彼は私一人のものじゃない。
他にきっと女性がいるし、今日は私でも明日はまた別の人かも___。
ショボンとしたまま肩を落としてベッドに潜り込む。
二十分もすると廊下を歩いてくる足音が聞こえ、ガバッと布団から起き上がって、ドアの方を見遣った。
丁度今、八百屋さんの前を通りがかった、と言う彼は、美味しそうだよ…と説明してきて。
「…うん、まあ果物なら」
胸がいっぱいでも別腹になるかな、と思い返事した。
皆藤さんはそれを聞いて気を良くし、適当に見繕って帰る、と言って電話を切る。
「ふぅ…」
重い溜息をついてディスプレーを見遣る。
本当に優しくて、よく気がつく旦那様だ。
私のことを心配して、慌ててお医者様に連絡を取ってくれるくらいに頭もよく回る。
そんな彼のことを好きになる人はきっと多いはず。
独占したいと思うのも、きっと私だけじゃないはず。
(だから、そう思うこと自体が烏滸がましいんだって)
結婚しても彼は私一人のものじゃない。
他にきっと女性がいるし、今日は私でも明日はまた別の人かも___。
ショボンとしたまま肩を落としてベッドに潜り込む。
二十分もすると廊下を歩いてくる足音が聞こえ、ガバッと布団から起き上がって、ドアの方を見遣った。