旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
背中を見送りながら、こっちは今聞いた所長さんの言葉を思い出し、あの人も知らないような所へ行き、皆藤さんは何の仕事してるんだろうか?と疑問を覚えた。
(一体どこで、誰と会ってるの?)
こんな時間まで一緒なの?とキッチンへ戻ると時計を確かめ、間もなく八時になろうとしている針を見遣り、うーん…と小さな声で唸る。
「とにかく先に食事しよう」
お腹空いてるとロクな事を考えたりしない。
余計なことを詮索をする前にお腹を満たしてしまおうと思い、煮込みハンバーグを温め直して、広いキッチン内に置かれた食卓で、一人寂しく夕食を済ませた。
でも、その後も皆藤さんは電話をしてこず、結局十時まで待って、私は自室へ入った。
今夜、彼から迫られたらどうしよう…という危惧も空振りに終わり、もう待ってても仕様がない…と諦め、ベッドの中で目を閉じた時__
カタン…物音が聞こえ、パチッと目を開けた。
帰ってきた!?と思う私はベッドから起き上がり、自室のドアを開けて廊下の端を見遣った。
玄関先では、今朝と同じスーツを着た彼が、のろのろとしたスピードでスリッパを履こうとしている。
(一体どこで、誰と会ってるの?)
こんな時間まで一緒なの?とキッチンへ戻ると時計を確かめ、間もなく八時になろうとしている針を見遣り、うーん…と小さな声で唸る。
「とにかく先に食事しよう」
お腹空いてるとロクな事を考えたりしない。
余計なことを詮索をする前にお腹を満たしてしまおうと思い、煮込みハンバーグを温め直して、広いキッチン内に置かれた食卓で、一人寂しく夕食を済ませた。
でも、その後も皆藤さんは電話をしてこず、結局十時まで待って、私は自室へ入った。
今夜、彼から迫られたらどうしよう…という危惧も空振りに終わり、もう待ってても仕様がない…と諦め、ベッドの中で目を閉じた時__
カタン…物音が聞こえ、パチッと目を開けた。
帰ってきた!?と思う私はベッドから起き上がり、自室のドアを開けて廊下の端を見遣った。
玄関先では、今朝と同じスーツを着た彼が、のろのろとしたスピードでスリッパを履こうとしている。