神在(いず)る大陸の物語【月闇の戦記】<邂逅の書>
その町を統括する地方巡査官から、魔物が出現したとの知らせが王宮に入り、ウィルタールを伴いその町に出向いた時、あろうことか、闇の魔物を鋼の剣一本で薙ぎ払ったのが、密偵としてリタ・メタリカに入ったばかりであった、このラレンシェイなのである。
400年前の呪いに従い、ラグナ・ゼラキエルの墓を暴き、その呪われた魂を持ち去ったエルフェリナという名の女妖が、どこへ消えたのか、大魔法使いたる彼ですらその気配を追いきれなかった。
このレッド・ポセイドンでの出来事に絡んでいるのは、実はラレンシェイばかりではないのだが・・・。
スターレットの旧知の友たる魔法剣士もまた、あの時あの場で蘇った闇の者どもと一戦を交えていたのである。
おそらく彼も、既にこの王都に入っているはずだ。
しかし、まさか、彼よりも先にこの異国の誇り高き女剣士殿が城に潜入しているとは、流石のスターレットも考えもしなかったのだろう。
もちろん、彼女の言う任務とやらは、リタ・メタリカを脅威にさらしていくだろうあの闇の魔法使いの事ではないのだが・・・
『リタ・メタリカには、これから何が起こるかはわからぬ・・・悪いことは言わない・・・そなたは国へ帰れ。大魔法使いたる私がいるうちは、どんな手を使ってもリタ・メタリカは陥落しない・・・・皇帝にはそう伝えるがいい』
それを頑として聞き入れない彼女が、彼に向かってその刃を向けたのは言うまでもない。
その時彼は、彼女を魔力で打ち伏せた。
魔法剣士でもない限り、魔法使いと同等に戦うのはまず無理な話だろう。
しかし、彼は知らないでいた・・・・
大陸全土にその名を知らしめるほどの強靭な女人部隊(にょにんぶたい)アストラに、あのような掟があろうとは・・・・。
エストラルダ帝国のアストラ剣士にとって、戦いにおいて異性に負けることは計り知れないほどの屈辱なのだ。
屈辱を受けたら、それは己の命か、体かで相殺する。
つまり、命ある場合はあえて首を切らせるか、一夜の床を共にするか・・・・それが彼女達の部隊の掟なのだ。
400年前の呪いに従い、ラグナ・ゼラキエルの墓を暴き、その呪われた魂を持ち去ったエルフェリナという名の女妖が、どこへ消えたのか、大魔法使いたる彼ですらその気配を追いきれなかった。
このレッド・ポセイドンでの出来事に絡んでいるのは、実はラレンシェイばかりではないのだが・・・。
スターレットの旧知の友たる魔法剣士もまた、あの時あの場で蘇った闇の者どもと一戦を交えていたのである。
おそらく彼も、既にこの王都に入っているはずだ。
しかし、まさか、彼よりも先にこの異国の誇り高き女剣士殿が城に潜入しているとは、流石のスターレットも考えもしなかったのだろう。
もちろん、彼女の言う任務とやらは、リタ・メタリカを脅威にさらしていくだろうあの闇の魔法使いの事ではないのだが・・・
『リタ・メタリカには、これから何が起こるかはわからぬ・・・悪いことは言わない・・・そなたは国へ帰れ。大魔法使いたる私がいるうちは、どんな手を使ってもリタ・メタリカは陥落しない・・・・皇帝にはそう伝えるがいい』
それを頑として聞き入れない彼女が、彼に向かってその刃を向けたのは言うまでもない。
その時彼は、彼女を魔力で打ち伏せた。
魔法剣士でもない限り、魔法使いと同等に戦うのはまず無理な話だろう。
しかし、彼は知らないでいた・・・・
大陸全土にその名を知らしめるほどの強靭な女人部隊(にょにんぶたい)アストラに、あのような掟があろうとは・・・・。
エストラルダ帝国のアストラ剣士にとって、戦いにおいて異性に負けることは計り知れないほどの屈辱なのだ。
屈辱を受けたら、それは己の命か、体かで相殺する。
つまり、命ある場合はあえて首を切らせるか、一夜の床を共にするか・・・・それが彼女達の部隊の掟なのだ。