全てを愛して
「お料理お待たせいたしましたー。」
谷「全てこちらにお願いします。」
俊「うまっそー!!」
幸「よし、飲み物もきたし乾杯するかー!!かんぱーい!!」
「「「「かんぱーい!!」」」」
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俊「・・・気持ちいいな・・・」
幸「うん・・・見てるだけで幸せそうだってわかるよ。」
猛「ははっ、まぁ初めて見たんだから驚くよなー。」
俊「やっぱり彼女は今までの女とはちげーよ。」
「おいしー!!」
谷「口ついてるよ。ほら・・・」
谷中が口をふいてあげている。
「お恥ずかしいです・・・」
谷「妹がいたらこんな感じかなくらいにしか思ってないから大丈夫。」
「ありがとうございます。」
はにかむ笑顔が、眩しくうつる。
猛「・・・はぁー・・・」
可愛くてつらい。
俊「先に言っとくけど・・・」
猛「んあ??」
俊「俺は彼女を恋愛対象として見てないぞ。」
幸「俺も。」
猛「え??」
俊「谷中みたいに・・・妹とか、姪っ子とかそんな感じ??」
幸「そうだな・・・妹が一番しっくりくるな。可愛がりたいというか、愛でたいというか・・・・お前、ちゃんとものにしろよな。」
猛「・・・」
本当は、二人とも俺と同じ気持ちだろう。
それを敢えて言わないでいたのは、俺への優しさであり、THREEDAYSというものを大事に思ってくれているからだ。
二人のためにも、心愛をちゃんと待ってないとな。
「んー・・・どうしよう・・・」
猛「どうした??」
「杏仁豆腐食べたいけど・・・全部は・・・ちょっと・・」
猛「半分子するか??」
「!!」
そんなキラキラした目をしなくても・・・
猛「ほれ、貸してみ・・・あーん?」
「あーん!!・・・んー!!おいしー!!」
猛「どれ・・・うまいなこれ!!」
俊「おいおい・・・あいつらまじかよ。」
幸「同じスプーンで食べてるんですけど・・・無自覚なの??」
谷「まったく、お二人には困ったものです。」
俊「・・・見守りますかね??」
幸「そうしましょう。」
谷「ですね。」