全てを愛して

幸「どうしてそんなに芸能人との付き合いを嫌がるの??」

「・・・前付き合ってた人が芸能人だったんだけど・・・あまり良い別れ方じゃなかったから・・・二人とも近くで私を見てたからね、嫌なんだと思う。私も仕事以外では飲みに行ったりするのは断ってたの。」

猛「じゃあどうして俺のはOKしてくれたの??」

「何でだろ・・・・自分でもよくわからない。」

心が、この人なら大丈夫と言ってた。

でも、一目惚れとかそんなんじゃなくて、時間が経つにつれて気持ちが芽生えていた。

頭の中でそんな事を考えていたら

コンコン

「THREEDAYSさん、TAFの担当者さんがお見えです。」

俊「えっ・・今日打ち合わせだった??」

幸「いやいや、違うよ。」

猛「心愛、どうしよう・・会社の人来ちゃったよどこか隠れなきゃ・・・」

「・・・ハァー・・・通してください。」

俊「えっ・・いいの??・・・・通してくれる??」

「わかりました。」

猛「ちょっと心愛・・・」

俺は心愛の両頬に手で触れ、目線をこちらに合わさせる。

猛「会社にバレたらまずいんじゃないのか??」

「んー・・・会社にバレたらまずいんじゃなくてね・・・」

「「失礼します・・心愛!!!」」

「この二人にバレたらまずいって意味。」

猛「えぇ??・・・・まさか幼馴染みって・・・」

「この二人なの。」

「「「えぇーーー!!!」」」

凌「やっぱり・・・チッ・・・・心愛、お前何やってんだよ・・・」

凌兄が入って早々私の手首を掴んだ

「凌兄・・・また私のことつけてたの??」

瞬「わかっててここに来たのか??」

「今日は約束してたから・・・まさかまたつけられてるなんて気付かなかったよ。」

凌「・・・お三方、申し訳ありませんがコイツは連れて帰ります。」

俊「ちょっと待ってよ。錦くん君、今心愛を連れ帰って、冷静に話できるの??」

凌「・・・できますよ。」

幸「本当かな??眉間に凄いシワよってるよ??」

頭ごなしに、心愛を責めちゃうんじゃないのかな・・・

凌「貴女方には関係ないことです。これは、俺ら三人の問題なんです。」

「凌兄手首痛いよ。」

凌「帰るぞ。」

錦くんは心愛を引っ張った。

猛「ちょっと待って!!・・・ちょっと話しようよ・・・このまま君達を帰しても良いことないと思うんだ。」

凌「・・・」

「凌兄痛い・・・」

錦くんが手首を離すと、赤く掌の痕がついていた。

幸「心愛、冷やすもの持ってくるから待っててな・・・」

「幸ちゃん大丈夫だよ・・」

幸「遠慮なんてするなよ。」

「ありがと。」

幸也が出ていき、保冷剤を手に戻ってきた。

俊「お前もっといいのなかったの??」

幸「事務所じゃこんなんしかねーよ。はい、心愛。」

「ありがと・・・うん、冷たくて気持ちいいよ。」

凌「心愛・・ごめん・・・」

「凌兄、大丈夫だからそんな顔しないで??」

心愛が錦くんの頬を触り、それを見て心がモヤッとした。

あぁ、まただ。

俊「とりあえず・・・・・座ろう。」
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