全てを愛して

猛「悪いけど・・・俺は彼女を諦めるつもりはない。その話を聞いたからって・・・俺は今更自分に嘘をつけない。」

凌「どうして!!」

猛「約束したんだよ!!俺はいつでも傍にいてやるって、俺はそれを破るつもりはない。話を聞いて尚更だ・・・俺は彼女のことをものにする。もう待ってやれない!!理由があるんだって割りきってたけど・・・もう無理だ・・・初めて会った瞬間から好きなんだよ。心愛は誰にも渡さないし、相応しいかどうかなんて心愛が決めることでも、他人が決めることでもねー。俺が決めるんだよ。」

俺は部屋から飛び出し、心愛がいる所まで向かった。

ガチャ

「ここは・・・この部分をこう直してみて??そうするとこの照明が無駄にならないし・・」

俊「なるほどな・・・」

幸「この舞台は??こういう風に長くできない??」

「できるけどそうするとね・・・」

3人は真剣に話し合いをしていた。

猛「心愛・・・」

「!!ビックリした・・・えっ、いつからいたの??」

猛「今・・・」

俊「気配消すなよな。」

猛「消してねーよ。音たてて入ってきただろうが。」

「・・・どうしたの??何か・・・悲しいことあった??」

俺の顔を除きこみ、心配そうな顔をしていた

猛「・・・・心愛・・・」

「ん??」

猛「・・ごめん・・・もう待てない。俺のものになって??」

俺は心愛の両手を握った

「!!」

俊「えっ、ここで言うのかよ・・・」

幸「シッ・・・」

「・・・前も言ったけど・・・私は・・・」

猛「イエスしか受け付けないから。」

「えっ・・・」

猛「・・・・今まで・・・気付いてあげれなくてごめん・・・」

「・・何か・・・聞いたの??」

猛「全部聞いた。親戚のおっさんのことも、元彼のことも詳しく聞いた・・・ツラい思いたくさんしてきたんだな・・・これからは俺が・・・」

心愛の顔を見ると、絶望的な顔をしていた。

「ごめんなさい・・」

猛「心愛・・話聞いて??」

「ごめん・・・ごめんなさい・・・私・・・」

体を震えさせて、何かを怖がるように両腕で体を抱き締めて、しゃがみこんでしまった

猛「謝らないでいいから、心愛は何も悪くねーだろ??そんな過去の事聞いたからって、俺の気持ちは変わらない。」

背中を擦りながら言い聞かせる

「・・・そんなことないよ・・・人間なんて・・・簡単に変わっちゃうの・・・信じたって・・・約束したって・・・・・・結局離れていっちゃった・・・」
< 34 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop