全てを愛して
猛「悪いけど・・・俺は彼女を諦めるつもりはない。その話を聞いたからって・・・俺は今更自分に嘘をつけない。」
凌「どうして!!」
猛「約束したんだよ!!俺はいつでも傍にいてやるって、俺はそれを破るつもりはない。話を聞いて尚更だ・・・俺は彼女のことをものにする。もう待ってやれない!!理由があるんだって割りきってたけど・・・もう無理だ・・・初めて会った瞬間から好きなんだよ。心愛は誰にも渡さないし、相応しいかどうかなんて心愛が決めることでも、他人が決めることでもねー。俺が決めるんだよ。」
俺は部屋から飛び出し、心愛がいる所まで向かった。
ガチャ
「ここは・・・この部分をこう直してみて??そうするとこの照明が無駄にならないし・・」
俊「なるほどな・・・」
幸「この舞台は??こういう風に長くできない??」
「できるけどそうするとね・・・」
3人は真剣に話し合いをしていた。
猛「心愛・・・」
「!!ビックリした・・・えっ、いつからいたの??」
猛「今・・・」
俊「気配消すなよな。」
猛「消してねーよ。音たてて入ってきただろうが。」
「・・・どうしたの??何か・・・悲しいことあった??」
俺の顔を除きこみ、心配そうな顔をしていた
猛「・・・・心愛・・・」
「ん??」
猛「・・ごめん・・・もう待てない。俺のものになって??」
俺は心愛の両手を握った
「!!」
俊「えっ、ここで言うのかよ・・・」
幸「シッ・・・」
「・・・前も言ったけど・・・私は・・・」
猛「イエスしか受け付けないから。」
「えっ・・・」
猛「・・・・今まで・・・気付いてあげれなくてごめん・・・」
「・・何か・・・聞いたの??」
猛「全部聞いた。親戚のおっさんのことも、元彼のことも詳しく聞いた・・・ツラい思いたくさんしてきたんだな・・・これからは俺が・・・」
心愛の顔を見ると、絶望的な顔をしていた。
「ごめんなさい・・」
猛「心愛・・話聞いて??」
「ごめん・・・ごめんなさい・・・私・・・」
体を震えさせて、何かを怖がるように両腕で体を抱き締めて、しゃがみこんでしまった
猛「謝らないでいいから、心愛は何も悪くねーだろ??そんな過去の事聞いたからって、俺の気持ちは変わらない。」
背中を擦りながら言い聞かせる
「・・・そんなことないよ・・・人間なんて・・・簡単に変わっちゃうの・・・信じたって・・・約束したって・・・・・・結局離れていっちゃった・・・」