全てを愛して
猛「あっ、電話切れた!!」
幸「猛行くよー。」
猛「へいへい・・・」
幸「何々ー・・・新しい女と飯??珍しいじゃん・・・明日でポイしちゃうのに随分熱心に電話してたし。」
猛「ポイしねーよ。」
そこらの女とはちげーっつーの!!
幸「・・・はっ!?お、おい・・俊樹~!!」
俊「何だよ??」
幸「た・・たけるがー・・・ポイしないって・・・」
俊「何を??」
幸「お・・・女・・・」
俊「・・・・えっ!?な・・何お前電話の女本気なの!?嘘だろ??お前が女を日替わりしてんの知ってんだぞ!?あれだろ、ちょっとタイプで、変なプレイとかお願いしたくて飯行くんだろ!?じゃなきゃお前が女と飯行くわけねーよな!!女と飯行くの嫌いだもんな!!」
幸「お前本気なんか作ったことねーだろ??!!!なんだよ言ってみろよ弱味握られて仕方なく飯行くんだろ!?焼肉だっけ??女が焼肉行くなんて言うわけないもんな!!男もいて奢らされるんだろ!?」
俊「弱味だと!?どこの女と男だ俺達が・・」
こいつら・・・
猛「だーーーー!!うっせーよ!!まだ付き合ってねーよ!!俺の片想いだバカヤロー!!!!!」
「「・・・はい??」」
猛「今日一目惚れして必死こいて飯誘ってOKもらったんだバカヤロー!!邪魔すんじゃねー!!とっとと終わらせて俺は行くんだよ!!!早くしろっつーの!!!」
俊「ま・・・まじで・・??」
幸「・・嘘だろ??」
まったく好き勝手言いやがって!!
確かに褒められた毎日を送ってきたわけじゃないけど、あいつらだって似たようなもんなのに!!
こんな気持ちになったのだって初めてで自分でもわけわかんねーのに・・・
ただわかるのは
・・・早く会いたいってことだけだ・・・