夏色の初恋を君にあげる


「え?」


「開けてみて?」


私に促されるまま由良くんが包みを開く。

すると、出てきた中身に彼があっと驚いた。


「ミサンガ……?」


この前――大会に誘ってもらえた日、試合に駆けつけられない代わりになにか形になるものを贈りたくて、雑貨屋で買ったのだ。

由良くんの涼しげな印象にぴったりだと思って、水色と白の紐で編んであるミサンガを選んだ。


「大会には行けないけど、気持ちはそのミサンガに託したから」


不意を突かれたように目を丸くして私を見つめる由良くん。


「頑張ってね。応援してる!」


胸の前でこぶしを握り、笑って見せる。

すると、その笑顔が移ったように、由良くんの頬がほころんだ。


「ありがとうございます。頑張ってくる」


「うん!」


年下なのに大人びている由良くんが、なんだかいつにも増して頼もしく見えた。





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