女を思い出す時
ブーン
スマホのバイブ音が響いた。
ビデオを見ていた夫が 慌てて画面に目を移す。
その瞬間 少し口元が緩んだのを
見逃さなかった。
最近 夫は スマホをよく見ている。
会話もないし 自分も スマホを見るから別に
気にはならなかったけど
夫にとって大切な時間である
元妻が美しく微笑むこの場面より スマホが
気になる夫が不思議に見えた。
「パパ。」
真美が 声をかけると 夫は
ハッとしたようにスマホを書斎の本棚に置いた。
「思うんだけど もうこれやめない?」
真美が唐突に投げかけてきた。
「ん?」
「もうかれこれ 何十回だよね
私はもう 手を合わせるだけで十分だと思うし
今じゃもう 私とママの年も変わらないし・・・・。」
夫は黙ってビデオを見ていた。
「それに私のママは のんママだし
錬のおばあちゃんも のんママだし・・・・
もうそれでいいんじゃない?」
空気が変わった事で 恒彦も慌てている。
「のんママに失礼だよ。
今さらこんな事いって遅いけど。
私がのんママなら こうやって一緒に供養もしたくないし
こんなビデオも見たくないし
パパのデリカシーのなさが ホント腹立つ。」
「真美・・・・。」
恒彦が 遮る。
夫が私の顔を見た。
「そんな事言わないで。
まーちゃんを産んでくれたママさんは
私にとっても大切な人だもん。」
「なんか 変だよ。
おかしいよ。理解できない。
デリカシーのないパパが悪いけど
これを怒らないのんママも・・・・・
なんか変だよ。」
その声に驚いたのか錬が泣き出した。
「のんママは私たちに
パパにそんなに気をつかうことなんてないよ。」
夫が立ち上がってテレビの電源を切った。
「そうだね。
来年からはもうやめよう。」
そう言うと書斎を静かに出て行った。
「真美 おとうさん怒ったよ。」
恒彦が心配そうに ドアを見て言った。
「本人も今日はなんだか
集中してなかったしね。」
そう言うと 本棚に置いてあったはずの
スマホがないとあきれ顔になった。
スマホのバイブ音が響いた。
ビデオを見ていた夫が 慌てて画面に目を移す。
その瞬間 少し口元が緩んだのを
見逃さなかった。
最近 夫は スマホをよく見ている。
会話もないし 自分も スマホを見るから別に
気にはならなかったけど
夫にとって大切な時間である
元妻が美しく微笑むこの場面より スマホが
気になる夫が不思議に見えた。
「パパ。」
真美が 声をかけると 夫は
ハッとしたようにスマホを書斎の本棚に置いた。
「思うんだけど もうこれやめない?」
真美が唐突に投げかけてきた。
「ん?」
「もうかれこれ 何十回だよね
私はもう 手を合わせるだけで十分だと思うし
今じゃもう 私とママの年も変わらないし・・・・。」
夫は黙ってビデオを見ていた。
「それに私のママは のんママだし
錬のおばあちゃんも のんママだし・・・・
もうそれでいいんじゃない?」
空気が変わった事で 恒彦も慌てている。
「のんママに失礼だよ。
今さらこんな事いって遅いけど。
私がのんママなら こうやって一緒に供養もしたくないし
こんなビデオも見たくないし
パパのデリカシーのなさが ホント腹立つ。」
「真美・・・・。」
恒彦が 遮る。
夫が私の顔を見た。
「そんな事言わないで。
まーちゃんを産んでくれたママさんは
私にとっても大切な人だもん。」
「なんか 変だよ。
おかしいよ。理解できない。
デリカシーのないパパが悪いけど
これを怒らないのんママも・・・・・
なんか変だよ。」
その声に驚いたのか錬が泣き出した。
「のんママは私たちに
パパにそんなに気をつかうことなんてないよ。」
夫が立ち上がってテレビの電源を切った。
「そうだね。
来年からはもうやめよう。」
そう言うと書斎を静かに出て行った。
「真美 おとうさん怒ったよ。」
恒彦が心配そうに ドアを見て言った。
「本人も今日はなんだか
集中してなかったしね。」
そう言うと 本棚に置いてあったはずの
スマホがないとあきれ顔になった。