女を思い出す時
二人っきりになれなくても
翔と過ごすだけで充分だった。

高校が離れてしまったくるみが
博人と最後までいったと 久々に会って
聞かされた時は驚いた。

翔と博人は 相変わらず仲良くしてたから
そんな話は 博人から聞かされていたんだろうな
翔はどう思ってるんだろう。

くるみの刺激的な話に私は頬を赤らめた。

「翔くんとまだキスだけなの?」

「そうよ。それでもドキドキして
息苦しくなるもん。」

「キスくらいでドキドキしてたら
のんちゃんヤバいからね。」

「ダメ 想像できない。
もうやめて!!」

恥ずかしがる私をくるみがからかう。

「博人くんの事も想像して
まともに見られなくなるから。」

「それは困る~~
ちゃんと浮気しないようにのんちゃんに
監視してもらわないと。」

「それはないよ~~
博人くんはくるみ一筋だから。」

「なんかね 私のクラスにはけっこう
詳しい人がたくさんいて 知ってしまった男は
他の女ともやりたくなるんだって
男ってそういうものだよって言われた。」

同じ高校生が話す内容とはとても思えない。

「すごい情報力だよね。」

「すごいから。
男なんて信用しちゃダメなんだって。
だから 博人の事 のんちゃんしか頼れない。」

「うん 翔にも頼んでおかないと。」

「そう言えばさ 翔くんすごいモテるんだってね。」

「モテる・・・・
そうだね 翔は モテるかも。」

「のんちゃんはいいな。
すっごい自信あるよね。私がのんちゃんだったら
心配でたまらないもん。
だって健全な男の子でしょ。
他のごちそうに目がうつっちゃったりするかも。」

「え?」

「ごめん~~なんか私も学校の友達に
すっかり毒されちゃってるね。」

「うん・・・・困るよ。」

他のごちそうか・・・・・・
くるみの話では 捨て身で来る女子もいるとか

「翔くんは 大丈夫だって~」
慌ててフォローする。

翔と私は 大丈夫。
そう思っても何だか急に不安になってきた。
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