女を思い出す時
家庭訪問に来た担任と帰ってきた翔に
私は発見された。

鍵が開いていて
家に入ってきた二人が見たのは
無残な私の姿だった。

出血をして気絶してる私の名前を
何度も泣きながら叫んでいたと
警察で事情を聴かれたけど 私の親が
表沙汰にしないと言う事と
私の将来の事も配慮されて

結局は泣き寝入りになった。

「男の家になんて 尻軽みたいに
ついて行った罰だ。」

「その息子とどういう関係なんだ。」

親が警察か?そう思うくらい責められた。

翔の事だけは悪く言われたくない
でももちろん親からは 翔とは二度と関わるな

それからは私への縛りがきつくなった。

「携帯は?」

「ろくなことがないから
おまえにはもう持たせない。」

唯一 翔と連絡をとれるはずの
携帯も気が付いたときには 没収されていた。

ちょうど夏休みの時期と重なり
傷が癒えるのにはいいタイミングになったけど
私は翔とは会えずに 監視され家から
出ることも許されなかった。

翔はどうしてるんだろう。
きっと罪悪感でつぶされているんじゃないか。

全部私が悪いのに
私の行動が軽率で こんな事になったのに

翔もきっと傷ついている。

会いたい・・・・・・
会いたいよ・・・・・

想いは募る
翔の父親によって 汚れてしまったこの体を
翔は抱きしめてくれるだろうか。

また愛してくれるだろうか。

後悔してもしきれない。
これからいったいどうなるんだろう・・・・。

二学期 二学期になったら
その時は 翔に会える。

そんなことばかり考えては泣き暮らしていた。

監視の目の中で過ごす毎日が
長く地獄だった。
早く 早く会わないと 壊れてしまいそうな
そんな恐怖感で 胸が押しつぶされそうだった。
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