女を思い出す時
真美の車が停まっていた。

「あら 来てるんだ。
連絡くれれば何か買って来たのに。」

いつもなら必ず連絡をくれてから
家に来るのに珍しいなと思った。

真美の家だし いつ来てくれたって
大歓迎だけど

玄関のドアを開けると可愛い靴

「錬 来てるの?」

私の毎日の中で 錬の成長が一番の癒しだった。

今日は夫が休みをとってるから
きっと夫と連絡をとってたのかもしれない。

「ただいま~~錬~~」

リビングに 真美の姿はなかった。

「あら・・・」

買い物したものを冷蔵庫に入れていると
リビングのドアが乱暴に開いて
怖い顔をした真美が入ってきた。

「どうしたの?そんな怖い顔をして。」

私を見て 一瞬うろたえた顔をした真美

「なんかあったの?」

「ううん のんママおかえり~。」

いつもの真美の顔に戻った。

「連絡くれたら錬になんか買って来たのに~」

「いいの~近くまで来たから
部屋においてあった 洋服取りに来ただけだから。」

「まささんいるでしょ?」

「うん 錬と遊んでる。」

「なんか飲む?」

「麦茶飲むかな~~。」

いつもの真美だけど でも少し違う気がした。

「なんかあった?」

「ないよ~~。」

麦茶をとりにきた真美はいたずらっぽく微笑んだ。


もうそれ以上聞くのはやめた。
あまり言いたくない事なのかもしれない。

「のんママ・・・・・。」

「ん?」

「今 幸せ?」

私をのぞき込んで真美が笑った。

「今?うん 幸せだよ。
だってこうやって真美と錬に会えるもん。
二人は私の宝物よ。」

「私も のんママがママになってくれて
本当に嬉しかった。
絶対に子供心に のんママがよかったんだ。」

「小さいのにキューピットだったよね。」

「だけどね思うんだよね
私が余計な事して のんママの人生が変わったのかなって。」

私は真美を抱きしめた。

「私は幸せよ。
だって家族ができたんだもん。
あきらめかけていた 家族を持って
こんなかわいい娘と暮らして
そして孫まで与えてもらった。
感謝しきれないよ。」

私の手を握り締める真美

「安心して 私がのんママを守るから。」

守る?やっぱり真美が変だなって思った。
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