女を思い出す時
真美を膝に座らせて 持っていた
常備してあるヘアゴムとピンで
真美のショートヘアも可愛くできた。

人の髪の毛を触るなんて初めてだったけど
ちいさな頭がとても愛おしい。

私にはもうこうやって
自分の子供に こんな事してあげる事も
ないんだろうなって 複雑な気持ちになった。

「鏡見てきて。」

私が言うと 真美はすごい勢いで走って行って

「キャ~~!!可愛い!!」
にっこにこしながら 私に抱き着いてきた。

「明日の保育園 これで行きたい!!」

「ん~~でも お風呂に入らないとね。」

「ダメ 今日はいらない。
寝ないんだもん。」

可愛くて キュンとした。

間違いなく明日の朝には 形はなくなってる。

「あ~ぁ おねえちゃんお泊りしていって。」

「ダメよ それは。」

真美は悲しそうに私を見た。

「パパに簡単にできるように
教えてあげるわ。」

「ほんとに?」

何でもできる夫だもん
これくらい簡単だろうね。

真美は 次に私のネイルに夢中になった。

「い~な おねえちゃん毎日迎えに来て。」

「え?」

「おねえちゃんが迎えに来たら
みんなびっくりするもん。」

真美がもう少し大きくなった時教えてくれた。

「のんママに一目ぼれしたんだよ 私。
子供心に 絶対にのんママを絶対にママにするって。」

そうだった。
真美が 私と夫のキューピットだった。

夫は二の次
私も真美に 癒されていつしか真美と
ずっと一緒にいたいって思うようになった。

真美と過ごした日々
自分の子供を持てない私だったけど
真美の存在は もうかけがえのないものだった。

「のんママの人生を私が変えてしまった。」

「ううん。私は幸せだよ。
本当に まささんの奥さんになって
真美のおかあさんになれた。」

「ありがとう。」

今日の真美は少し変だった。
恒彦と何かあったのかなと心配になった。
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