甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
間宮さんが連れて行ってくれたイタリアンは都心に最近できた高層ビルの屋上にあった。
もちろん眺めは最高で、しかもいつの間にか個室までリザーブしてくれている。
ひょっとしたら、今決めたように見せかけて、もっと前からこの場所に連れてこようと思っていてくれたのかもしれない。
そんなことも勝手な想像だけど、胸がキュンとなる。
個室は静かでシンプルな部屋で、大きな窓には夜景がキラキラと広がっていた。
まるで宇宙の空間にこの部屋がぽっかり浮かんでいるみたい。
「実はこの店は僕も初めてなんだ。仕事仲間が最近行ってよかったと言っていたから」
運ばれてきたタオルで手を拭いた彼は私の様子を伺うように、こちらに視線を向ける。
私と視線が合うと彼の切れ長の目が優しく笑う。
「私なんかにはもったいない場所です」
私はドキドキしながら目を伏せた。
「そんなことない。広瀬さんはこの店に負けないくらいとても素敵な女性だよ」
間宮さんは私に顔を向けたままそんな恥ずかしい言葉をあっさりと口にする。
私は恥ずかしすぎて、ドキドキしすぎてどうにかなりそうなのに。
間宮さんくらいのレベルの男性にもなると、こんな気恥ずかしい言葉も言いなれているのかもしれない。
別にそんなことを言うのは、彼にとって特別でもなんでもないんだ。
そんなことを考えながら必死に心の動揺を押さえようとした。
それなのに、安友さんから「あなたは少し特別なんじゃない?」と言われたのを思い出しまた顔が熱くなる。
もちろん眺めは最高で、しかもいつの間にか個室までリザーブしてくれている。
ひょっとしたら、今決めたように見せかけて、もっと前からこの場所に連れてこようと思っていてくれたのかもしれない。
そんなことも勝手な想像だけど、胸がキュンとなる。
個室は静かでシンプルな部屋で、大きな窓には夜景がキラキラと広がっていた。
まるで宇宙の空間にこの部屋がぽっかり浮かんでいるみたい。
「実はこの店は僕も初めてなんだ。仕事仲間が最近行ってよかったと言っていたから」
運ばれてきたタオルで手を拭いた彼は私の様子を伺うように、こちらに視線を向ける。
私と視線が合うと彼の切れ長の目が優しく笑う。
「私なんかにはもったいない場所です」
私はドキドキしながら目を伏せた。
「そんなことない。広瀬さんはこの店に負けないくらいとても素敵な女性だよ」
間宮さんは私に顔を向けたままそんな恥ずかしい言葉をあっさりと口にする。
私は恥ずかしすぎて、ドキドキしすぎてどうにかなりそうなのに。
間宮さんくらいのレベルの男性にもなると、こんな気恥ずかしい言葉も言いなれているのかもしれない。
別にそんなことを言うのは、彼にとって特別でもなんでもないんだ。
そんなことを考えながら必死に心の動揺を押さえようとした。
それなのに、安友さんから「あなたは少し特別なんじゃない?」と言われたのを思い出しまた顔が熱くなる。