身ごもり政略結婚
個人差も大きいので、『他人の話が自分にも当てはまると思わないで』とも指導されたものの、妊娠に関する本をさっきネットで注文してしまった。
それから私は広いお風呂にお湯を張り体を沈めた。
吐き気で全身に力が入っていたせいかガチガチに肩が凝っていて、この温かさがちょうどいい。
まだなんの変哲もないこのお腹に、別の命があるなんて神秘的、なんて感動したりして。
「元気に育ってね」
妊娠したからと言って、絶対に無事に出産までたどり着けるわけではないことは知っている。
流産という危険もあれば、妊娠中毒症など母体に影響が出ることもある。
だからこそ、必死にこの命を守りたい。
まだ戸惑い半分だけど、自分に宿った命は愛おしい。
こういうのが母性というものだろうな。
いきなりのひどいつわりに驚いているものの、乗り越えて赤ちゃんに会いたいと強く感じた。
それからまたベッドに入りうとうとしていると、大雅さんが帰ってきたようだ。