ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

「去年のクリスマスにね、彼にプレゼントなんていらない、って言っちゃったの。もしかしたらそれで、可愛くない、つまらない女って思われたかも」


――マジですかぁっ! ちょーうれしぃっ!!

あれくらい素直に、女の子らしく喜んでおけばよかったのかな。
可愛くおねだりすればよかったのかな。

そしたら……彼が飽きることもなかったんだろうか。


「お前……全然大丈夫じゃないだろ。今日、うちに来い。話聞くから」

顔を上げると、すぐ脇にやってきた雅樹が、私を覗き込んでいた。
いけないいけない、と急いで笑みを浮かべる。

「やだな、心配しすぎ。平気だってば。私には、この子がいるしね」

お腹を撫でて見せ、「ほら」と促した。

「さっさと撤収しよ。ミユキちゃんが待ってるんでしょ、早く帰ってあげなくちゃ」
「けど、お前はっ……」
「長谷部さんに捕まらないうちに、ね」

「ほらほら」と彼を急き立てる。
振り返り振り返り、私を気にしてくれる雅樹へ、笑顔で頷いて――


泣かない。
泣いたりしない。

だって、ほんとに平気だもの。
全然、平気……

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