ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

「んん、……っ……ぁ」

硬質な青白い光の下。
延々と続く濡れた音が、鼓膜を淫らに揺さぶる。
そのたび。

愛し合った記憶が、鮮やかに蘇ってくるようだった。
懐かしい彼のキス、唇……そして……

「飛鳥、舌……もっと……」

甘い声に強請られて、拒めるはずはない。

壁に全身を押し付けられ、霞んだ思考のまま彼の言葉に従う。

差し出した舌は、唾液ごとあっという間に彼のそれと交じり合い。
口づけはさらに卑猥さを増していく。

自分がどんな顔をしてるか、もう考える余裕なんてなかった。

「っ……ぁ……もっ……」

膝が、かくっと力を失い。
ずるずる崩れ落ちていく私を支えながら、追いかけるように彼も膝をつく。
その間も唇は離れない。


無我夢中で応えるうち。
白くなっていく、視界と思考。


「……君はいつも、僕を狂わせる」


意識を飛ばす直前、ささやかれた言葉に、
きゅん、と胸の奥が疼いた。

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