ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
彼の肩がガクッと落ち。
がーーーーーーーーーーん、と思いっきりしょげてしまったから。
「やっぱりベビーは僕のこと、怒ってるんだ……」
「ちち違うわよったまたま、偶然よ。そんな都合よく動いてくれるわけないじゃないの」
それでも彼は、「パパ失格だ、家庭崩壊だ」とがっくり項垂れたまま。
ここは何か別の話題を――と、私は思いつくまま口を開いた。
「そ、そういえばっ総帥と、……今はもう前総帥だけど、どんな話をしたの? 私のこと、反対してない?」
リー総帥としては、ライアンをふさわしい相手と結婚させたかったはずよね。
私みたいな一般人が相手だってこと、納得してるのかな……?
王女様に太刀打ちできる自信なんてないし……
不安な気持ちが伝わったのか、彼は笑顔を取り戻して首を振る。
私の手を取ってベンチに座らせ、自分も隣に腰を下ろすと。
「じゃあ……ちょっと聞いてくれる? 長い話になるんだけど……」
そう言って、語りだした。
子ども時代に遡る、総帥との出会い。
襲撃された、黄金栄の屋敷。
そこで見たこと。
そして、その事件の悲しい背景と結末――