ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

「もちろん、他にも大変なことはあると思う。でも何も心配しなくていい。君のことは、僕が絶対守るから」

強い口調で言う彼に、寄り掛かる様にもたれて、「心配なんてしてない」って小さく笑った。

どうしてかな。
彼と一緒にいるだけで、どんなことだってできるような気がするの。

どうしてかな――……


彼の手がもう一度、そっと私のお腹へ触れた。
そしていい子いい子ってするみたいに、愛おし気に撫でてくれる。

「君に誓うよ。もう絶対、ママを放さない。泣かせたりしない。だから……ママと結婚してもいいかい、baby?」


……ポコポコンッ

たぶん彼の手にも伝わったんだろう。
ハッと私へと寄せた彼の瞳が、幸福そうに潤んでる。

「いいって、言ってくれたね」
「うん」
顔を見合わせて笑って、じゃれ合うように額を合わせた。

「よし、ベビーのOKももらったし――」

ガタンって勢いよくライアンが立ちあがり、私の手を引っ張った。


「結婚式、挙げない? 飛鳥」

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