ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

頭を撫でながら諭すと。
きょとんとした顔が、すぐににこっと笑った。

「いいよ! たっくんといっしょに、守る!」

いや、違う。
守ってほしいのは、その“たっくん”からなんだが……

「たっくんがいれば大丈夫だよ? あいつ、めちゃくちゃ強いから!」

ダメだ。
航は、拓人の親友で、味方で……

ここはオレが目を光らせてないと、だな。
うん。

ブツブツ口の中でつぶやいていると。


「何考えてるか、丸わかりなんだけど」
くすくすおかしそうに笑いながらやってきた奈央さんが、肩をぶつけてくる。

「まだ子どもじゃないの、なにを心配してるの?」

「だって奈央さん、あのライアンの息子だよ? たとえ4歳児だろうと、油断はできない」

「油断って……ぷぷ」

「奈央さんは、大学時代あいつがどれだけ女性関係だらしなかったか、知らないからそんなに余裕ぶっていられるんだ」

< 391 / 394 >

この作品をシェア

pagetop