ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】
頭を撫でながら諭すと。
きょとんとした顔が、すぐににこっと笑った。
「いいよ! たっくんといっしょに、守る!」
いや、違う。
守ってほしいのは、その“たっくん”からなんだが……
「たっくんがいれば大丈夫だよ? あいつ、めちゃくちゃ強いから!」
ダメだ。
航は、拓人の親友で、味方で……
ここはオレが目を光らせてないと、だな。
うん。
ブツブツ口の中でつぶやいていると。
「何考えてるか、丸わかりなんだけど」
くすくすおかしそうに笑いながらやってきた奈央さんが、肩をぶつけてくる。
「まだ子どもじゃないの、なにを心配してるの?」
「だって奈央さん、あのライアンの息子だよ? たとえ4歳児だろうと、油断はできない」
「油断って……ぷぷ」
「奈央さんは、大学時代あいつがどれだけ女性関係だらしなかったか、知らないからそんなに余裕ぶっていられるんだ」