只今、愛の診察中につき。
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ーーパタン。
誰かが病室に入ってきた気配を感じて意識が戻ったけれど、まだ寝たりないのか瞼が開かない。
ーー誰…?
身体を必死に動かそうとするも
ピクリピクリと微かに反応するだけ。
部屋に入ってきた人は足音さえ忍ばせてわたしに近付いてくる。
そして、わたしが寝ているベッドのすぐ横にたっている気配を感じた次の瞬間、冷たい手がわたしの頬をスルリと撫でた。
「…っっ」
身体は相変わらず動かないし、目も開いてくれない。
けれど、ゾクゾクとした快感が電流となってわたしの中に流れた。
その手の主は、わたしの頬を数回愛おしそうに撫でると、今度は額にそっとキスを落としてきた。
「…っ…ぁ」
声すらも思うように出せなくて
でも必死で絞り出そうとする。
…だって、わたしは、
「この人」を知ってる。
とても、とても良く知っているんだもの。
裏切られた筈なのに、叶に抱かれても消え去らなかった恋情。