只今、愛の診察中につき。


以来、叶は毎日お見舞いに来てくれた。

関係を持った日の事には一切触れずに
仕事の話しだったり、プライベートでも仲がいいらしい瞬さんとの武勇伝だったり、最近覚えた料理の話しだったり…。

表情をコロコロ変えながら話すから
どれだけ聞いていても全然飽きることなくて。

でも、叶が無理をしていることも
解っていたーー。

時々、目を真っ赤にしてお見舞いに来る。

当の本人は

「ゲームが止まらなくてオールしたら見事なまでの充血具合になった笑」

って、笑い飛ばしているけれど
…きっと、彼は、
自分を責めてはひとり泣いているんだろう。

そんな叶を見ているといたたまれなくなる。

自分の怪我よりも、叶の繊細な心の具合を案じてしまう。


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