只今、愛の診察中につき。

先生、こんな美人と知り合いなんだ…。

わたしなんかよりずっとこの人の方が素敵なのに、なんでーー?

ぐるぐる考えていたら、わたしを見るなり美人さん、

「あっ!この子が噂の響ちゃん!?きゃーっ!ちっちゃーい!可愛い!!どうしよう!!」

言うなりわたしをぎゅうっと抱きしめてきた。

「っ!?」

びっくりし過ぎてされるがままになっていたら
先生がビリッとわたしから美人さんを剥ぎ取り、今度は先生がわたしを抱きしめると

「触んな」

と、美人さんのことを盛大に威嚇(いかく)した。

「別にいいじゃない。弟の彼女なんだから。アンタそんなに独占欲強かったっけ?響ちゃん苦労するよー?」

やれやれと肩をすくめる美人さん。

え?いま先生のこと「弟」って言った?

どういうことなのか、先生の顔を見上げると
先生は軽くため息を吐いて

「…不本意ながら、僕の姉なんだ」

「えっ!先生のお姉さん!?」

「馨と言います。初めまして響ちゃん」

「あ、はっ、初めまして!」

…あれ?

「わたしの事をご存知だったんですか?」

聞けば馨さんの表情が意地悪気になり

「そりゃあね、よーく知ってるわよ?だって…」

「……姉さん」

それ以上言ったらわかってんだろうなぁ?
的な威圧感をビシバシ放つのは先生で。

「はいはい。響ちゃんの服を買いに来たんでしょ?ゆっくり見ていってね」
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