只今、愛の診察中につき。

「おい」

「わ、悪いっ…!でも、っていうか!あんた、患者に手を出したのかよ!?」

「悪いか?出会いはどうあれ、手に入れたものがちだ」

フンッと鼻をならして勝ち誇った笑みを見せるコイツにめちゃくちゃムカついた。

「あんたなぁ…っ!!」

「お待たせしましたぁ。シーフードドリアとカキフライ定食と、ジャンボハンバーグとライス大盛りでぇす」

彼氏に怒りをぶつけようと思ったのに
タイミング悪く料理が運ばれてきてしまい、怒りは不発となってしまった。

チッ。

……なんか、このウエイトレス、妙に化粧濃くないか?

俺がこのウエイトレスに若干ひいていると
彼氏も苦虫を噛み潰したような表情でドン引きしていた。



< 88 / 184 >

この作品をシェア

pagetop