只今、愛の診察中につき。
「響、そろそろ店出よう。15時から診察」
「あ…!もう14時!」
「やべっ!もうそんな時間か。俺も店の開店準備…!」
「叶、またねっ」
「おう!またなっ!」
急いで会計を済ませて、解散。
「響、乗って」
「うん」
要さんの車の助手席に当たり前のように乗り込むわたし。
「ここから病院までそんな距離ないからなんとか間に合いそうだね」
「あぁ」
車は、いつも通り静かに発進した。
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わたしの診察は基本的には1週間に1回。
主治医は今も変わらず要さんなんだけど、
こうやって時々だけど、要さんの車で一緒に病院へ行ったりしているものだから病院の一部のスタッフさんの間ではわたし達の関係は知られていた。
いまのところあからさまな嫌がらせとかはないけど、要さんを狙っている看護師さんとか受付のお姉さんからはかなり睨まれていて
いつ何されるかわからない。
それを考えると怖いけど、要さんには言えないでいた。