課長、恋しましょう!
「あのよぅ」
と、さばにかぶりつき、飲み込んでから訊ねる。俺は頭から、まるまる食べる。
「今までなし崩しで今日まで来たけどよ、なんでお前、俺なんだ? いい男なら、さっきみてぇに結構いンだろうよ? お前顔はいいんだしよ。選べるだろ?」
「あらっ、課長はすっごく魅力的ですよ」
「いや、んなわけねぇだろ。今もたぶんデコはテカっとるわ、口は臭うわ、ついでに足もかいぃんだよ。こうして座ってっと、ベルトの上に一センチ、なぁんか乗っかっとるのも感じるしなぁ」
「課長~、それは課長が人間だからですよー。そういうですね、ああ人なんだなぁ、この人は生きてるんだなぁ、あったかそうだなぁってとこを教えられると、私なおさらメロっちゃいますよ」
「なんだそりゃ」
ちょいと異常な反応でないかい。
「課長は気付いてないんですよ。課長はすごぅく素敵なんです。あ、ほら、そうやってさばにガブって食らいつくの。とっても豪快で、見てるとドキドキしちゃいますよ?」
言われて、かぶりついた格好で固まる。
彼女はやっぱ変だな。なんか頬が赤いぞ、おい。さば食ってるとこに惚れられても、男としてなんとも言えんだろが。
と、さばにかぶりつき、飲み込んでから訊ねる。俺は頭から、まるまる食べる。
「今までなし崩しで今日まで来たけどよ、なんでお前、俺なんだ? いい男なら、さっきみてぇに結構いンだろうよ? お前顔はいいんだしよ。選べるだろ?」
「あらっ、課長はすっごく魅力的ですよ」
「いや、んなわけねぇだろ。今もたぶんデコはテカっとるわ、口は臭うわ、ついでに足もかいぃんだよ。こうして座ってっと、ベルトの上に一センチ、なぁんか乗っかっとるのも感じるしなぁ」
「課長~、それは課長が人間だからですよー。そういうですね、ああ人なんだなぁ、この人は生きてるんだなぁ、あったかそうだなぁってとこを教えられると、私なおさらメロっちゃいますよ」
「なんだそりゃ」
ちょいと異常な反応でないかい。
「課長は気付いてないんですよ。課長はすごぅく素敵なんです。あ、ほら、そうやってさばにガブって食らいつくの。とっても豪快で、見てるとドキドキしちゃいますよ?」
言われて、かぶりついた格好で固まる。
彼女はやっぱ変だな。なんか頬が赤いぞ、おい。さば食ってるとこに惚れられても、男としてなんとも言えんだろが。