幼馴染は恋をする
「事情を知ってる俺は何とも思わないけどさ。一々、怪しくなんかありませんて言いながら歩くのも無いし、それすら逆に誤魔化してるだろうってな」
「…うん、解ってる」
「あー、結果的に、嘘にならなかったな?」
「え?」
「…俺、朝と会って来るって出てきたし」
「あ、本当に言って出たの?」
「本当。だってそう言っとかないと後から言って、なんか庇ってるだろみたいなことになってたら駄目だと思って。もし、朝がこの時間、俺と居なかったらだよ?」
「うん、…はぁごめん」
「本当だよ…、別に協力するなんて約束してないからな?お父さんの前でだっていきなり俺だって言うから…面倒な事になっただろ?」
「ごめん。…好きな人はいるってそこは言いたかったかも、自分でもよく解らない」
「俺の方がよく解らん…」
「そうだよね、ごめんね」
「まあいいけど」
「そうやって言うからだよ?」
「は?」
「だからいいの?って、なっちゃうんだよ」
「俺のせい?」
「違うけど」
「違うよな?あ、おい、クリームついてるぞ」
「え゙解んない、どこ?鏡とかないし」
…。
「取り敢えず口の横、触ってみたら取れるよ」
「どっち?こっち?」
「違う、反対、こっちだ」
…あ。
「…ごめん、取れた」
教えるつもりで俺が指で取ってしまった。
「有り難う」
「…うん」
…これ、どうするよ…。指を見ていた。
「な゙な゙、な、に?お前ら」
「あ、誠人」
「まじデート?」
「違う」「違うよ」
まさか誠人に出会すとは思わなかった。