幼馴染は恋をする
はぁ、まただ。また駄目だった。今回ははっきり拒否されてしまった。
はぁぁ、もう駄目なのかな。あれだけ子供子供と自覚させられ、柳内さんの方は大人だと強調されて…。そんなの言われたら無理。
好きだって言ってしまったけど。それに対しては何もはっきり答えてくれなかった。むしろ、相手にはしないって感じで帰された。
ベッドに突っ伏した体をゴロッと反転させ、また反転させた。
帰って来た時、まだお父さん達は帰って来てなかった。でも、大袈裟に言えばタッチの差くらいの時間差しかなかった。
家に入って、お茶を飲んで片付けていたら帰って来た。
ドキドキしてお帰りなさいって声をかけて、直ぐ部屋に籠ったんだ。
変に無口で不機嫌な顔をしていたら何かおかしいって、思われるかも知れないし。
お父さん達が出掛けた時の私は心が弾んでいたから、きっといいことでもあったのかってくらいばれていたと思うから。今から何か作って、柳内さんの部屋に行ってみようかなんて、思いを巡らせていたからだ。
それが…今は塞ぎ気味…。
こういう態度で何か感じ取られちゃうんだよね。…はぁ、こんなこと、考えたこともなかった。機嫌が悪くても説明出来ないことは今までなかったから。正直に話せば話せることだったから。どうしたのって、聞かれたら理由を考えておかなくちゃなんて必要なかった。
「朝?~」
お母さんだ。
「は~い」
下りて行った。
「これ作ったの?」
冷蔵庫に買ってきた物を入れていた。
「うん。ごめんなさい、勝手に材料使っちゃった」