“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「ミシェル様、帰りましょう」
「ああ」
店主にお礼を言って、薬局をあとにする。
帰りの馬車の中で、ミシェル様がポツリと呟いた。
「レティーシア様について、探りを入れる必要がある」
「探り、というのは?」
「悪意を持ってアリアンヌお嬢様に接しているか否か」
「……」
イリスとドリスは、レティーシア様についてよく思っていないみたいだった。一方で、アリアンヌお嬢様が話すレティーシア様からは、悪い印象は与えない。姉思いの妹、といった感じだった。
「エリーはどう思う?」
「私は──わかりかねます。レティーシア様に会ったことはありませんし」
「そうか」
ガタゴトと、馬車が石畳を走る音だけが聞こえる。窓から太陽の光が差し込み、ミシェル様は眩しそうに目を細めていた。
「一度、レティーシア様と話をしに行こうと思う」
「それは、どのようなお話をしに行かれるのですか?」
「ストレートに、アリアンヌお嬢様に悪意があるのか、尋ねるわけではない。私の妹が美容クリームを欲しているので、どこで買ったか教えてくれないかと、聞いてみようと考えている」
「なるほど。いいかもしれないですね」
もしも、こちら側が証拠もなく疑った場合、相手を怒らせてしまう可能性もある。行動と言動は慎重にならなければ。
「そこで、お願いがあるのだが、レティーシア様との面会が叶った場合、エリーも一緒に私のお付きとして同行してくれないか?」
「それはもちろん」
「感謝する」
そんなわけで、後日、私とミシェル様はレティーシア様に探りを入れに行くことを決めた。
「ああ」
店主にお礼を言って、薬局をあとにする。
帰りの馬車の中で、ミシェル様がポツリと呟いた。
「レティーシア様について、探りを入れる必要がある」
「探り、というのは?」
「悪意を持ってアリアンヌお嬢様に接しているか否か」
「……」
イリスとドリスは、レティーシア様についてよく思っていないみたいだった。一方で、アリアンヌお嬢様が話すレティーシア様からは、悪い印象は与えない。姉思いの妹、といった感じだった。
「エリーはどう思う?」
「私は──わかりかねます。レティーシア様に会ったことはありませんし」
「そうか」
ガタゴトと、馬車が石畳を走る音だけが聞こえる。窓から太陽の光が差し込み、ミシェル様は眩しそうに目を細めていた。
「一度、レティーシア様と話をしに行こうと思う」
「それは、どのようなお話をしに行かれるのですか?」
「ストレートに、アリアンヌお嬢様に悪意があるのか、尋ねるわけではない。私の妹が美容クリームを欲しているので、どこで買ったか教えてくれないかと、聞いてみようと考えている」
「なるほど。いいかもしれないですね」
もしも、こちら側が証拠もなく疑った場合、相手を怒らせてしまう可能性もある。行動と言動は慎重にならなければ。
「そこで、お願いがあるのだが、レティーシア様との面会が叶った場合、エリーも一緒に私のお付きとして同行してくれないか?」
「それはもちろん」
「感謝する」
そんなわけで、後日、私とミシェル様はレティーシア様に探りを入れに行くことを決めた。