“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
◇◇◇
夜、アリアンヌお嬢様に呼び出される。すでにいたメアリーさんとミシェル様は感極まった表情でいた。いったい、どうしたというのか。
「エリー、見て!」
アリアンヌお嬢様は、その場でくるりと一回転した。艶を取り戻した銀色の髪は、眩いほどに輝いている。
「髪の毛、きれいになったでしょう?」
「ええ! お美しい御髪です」
「エリーのおかげよ!」
にこにこ微笑んでいるアリアンヌお嬢様を見ていると、涙ぐんでしまう。
「ええ、エリーまで泣くの? さっきは、メアリーにも泣かれたのに」
「す、すみません。嬉しくて……」
出会ったばかりの頃は、喪服姿で暗く落ち込んでいた。そんなアリアンヌお嬢様が、ここまで明るく元気になったのだ。
「今度の王太子妃候補の審査は、ハーフアップにして行こうかしら。きれいな髪を、リシャール殿下に見ていただきたいわ。この前は髪が荒れていたから、下ろせなかったけれど」
「ええ、ええ。アリアンヌお嬢様、このメアリーが、愛らしい髪型を作って見せますので」
「ありがとう。まあ、そんなことをしても、リシャール殿下はわたくしには興味がないだろうけれど」
そう呟いて、アリアンヌお嬢様は表情を暗くする。
新しい王太子妃候補を作る最終的な判断を下したのは、王太子殿下だという話もあるらしい。
王太子殿下の気持ちはわからないが、決して興味がないからということが理由ではないだろう。
それに、王太子殿下はアリアンヌお嬢様のことを「私の可愛いアリアンヌ」と言っていた。何も想っていない相手を、そんなふうに呼んだりしないだろう。
しかし、これらアリアンヌお嬢様に伝えることはできない。今は、苦しいことを耐える時期なのだろう。
夜、アリアンヌお嬢様に呼び出される。すでにいたメアリーさんとミシェル様は感極まった表情でいた。いったい、どうしたというのか。
「エリー、見て!」
アリアンヌお嬢様は、その場でくるりと一回転した。艶を取り戻した銀色の髪は、眩いほどに輝いている。
「髪の毛、きれいになったでしょう?」
「ええ! お美しい御髪です」
「エリーのおかげよ!」
にこにこ微笑んでいるアリアンヌお嬢様を見ていると、涙ぐんでしまう。
「ええ、エリーまで泣くの? さっきは、メアリーにも泣かれたのに」
「す、すみません。嬉しくて……」
出会ったばかりの頃は、喪服姿で暗く落ち込んでいた。そんなアリアンヌお嬢様が、ここまで明るく元気になったのだ。
「今度の王太子妃候補の審査は、ハーフアップにして行こうかしら。きれいな髪を、リシャール殿下に見ていただきたいわ。この前は髪が荒れていたから、下ろせなかったけれど」
「ええ、ええ。アリアンヌお嬢様、このメアリーが、愛らしい髪型を作って見せますので」
「ありがとう。まあ、そんなことをしても、リシャール殿下はわたくしには興味がないだろうけれど」
そう呟いて、アリアンヌお嬢様は表情を暗くする。
新しい王太子妃候補を作る最終的な判断を下したのは、王太子殿下だという話もあるらしい。
王太子殿下の気持ちはわからないが、決して興味がないからということが理由ではないだろう。
それに、王太子殿下はアリアンヌお嬢様のことを「私の可愛いアリアンヌ」と言っていた。何も想っていない相手を、そんなふうに呼んだりしないだろう。
しかし、これらアリアンヌお嬢様に伝えることはできない。今は、苦しいことを耐える時期なのだろう。