“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
アリアンヌお嬢様をイメージした、可愛らしい薄紅色に染めた。これも、魔法で染める時間を短縮させる。

最後に乾燥だ。これも、魔法を使って一瞬で乾かした。

「──かわききれ、完全乾燥(フル・ドライ)」

今度も、成功。無事、プリザーブドフラワーが完成した。

前世で身に付けたプリザーブドフラワー作りの技術が、ここで役立つとは思いもしなかった。買うと数千円もするので、自分で作っていたのだ。

小さな木箱の底に乾燥剤を入れ、その上にプリザーブドフラワー化させた薔薇を入れる。久々に作ったにしては、上手くできたような。

それにしても、魔法は便利だ。通常だったら、花の脱色と脱水に一日、着色に一日、乾燥に二日かかる。

魔法があったら、一時間半ほどでプリザーブドフラワーが完成してしまった。

この世界にネット環境はないけれど、魔法があるのでかなり便利な世の中だ。

前世と今世、生まれ変わるのならばどちらがいいか聞かれたら、かなり迷ってしまう。それくらい、魔法は地球の文明に匹敵するほど使い勝手がいいものなのだ。
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