“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
ひと仕事終えたあとで、メアリーさんがやってきた。

「アリアンヌお嬢様、レティーシア様を離れに招待してくださるそうです」

「本当ですか?」

「ええ、本当ですよ。それで、エリーさんに相談があるというので、アリアンヌお嬢様のお部屋に行ってもらいますか?」

「わかりました」

ついでに、完成したばかりの蜂蜜薔薇水の化粧ジェリーを持って行くことにした。

「また、何か作ったのですか?」

「はい。粘度のある化粧水なんです」

「はー、また、初めて見る品で」

メアリーさんの手の甲に、少しだけ乗せて伸ばす。

「いい香りです。それに、塗ったあと潤ったような」

「アリアンヌお嬢様の薔薇を使って、作ったのです」

「でしたら、余計にお喜びになるでしょう」

「だと、いいのですが」

「間違いないですよ。自信を持ってくださいな」

「メアリーさん、ありがとうございます。では、持って行ってきますね」

「いってらっしゃい」
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