“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
使用人部屋とアリアンヌお嬢様の部屋と繋がっているベルが、チリンチリンと音を鳴る。

「エリー、アリアンヌお嬢様のご準備が整ったようです」

「あ、はい」

どうやら、アリアンヌお嬢様は私と挨拶してくれるらしい。嫌われているわけではないとわかり、ホッとした。

ミシェル様に誘われ、二階に上がっていく。アリアンヌお嬢様は、いったいどんな御方なのか。今はふさぎこんでいると聞いている。差しさわりのない態度で接しなければ。

二階の一番奥にある部屋が、アリアンヌお嬢様の私室だ。

扉の前には、護衛騎士がひとり立っていた。

「彼はアリアンヌお嬢様の護衛隊のひとり。全員で十名ほどいる」

二十四時間体制で、アリアンヌお嬢様を守っているようだ。お疲れ様ですと会釈する。
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