“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「アリアンヌお嬢様、デルフィネ様の決定に、意見はしないほうがいいかと。ただでさえ、アリアンヌお嬢様の立場は強いものではありませんから。お父君が心配な気持ちは重々承知の上ですが、まずはご自身の保身を第一になさってください」

「そうよね。ごめんなさい」

デルフィネ様に意見することは諦めたようで、ホッとする。私だけでは、きっと止めることは難しかっただろう。

「わたくしは、無力だわ」

「そんなことないです。ルメートル公爵が散歩できるまで回復できたのは、アリアンヌお嬢様の看病の賜物ですよ」

「そう、だといいのだけれど……」

アリアンヌお嬢様の心配をよそに、パーティーの準備は進んでいく。

そしてとうとう、パーティー前日を迎えてしまった。
< 219 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop