“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
籠を持ち、ウォール・ガーデンに向かう。ちょうど庭師のロジーさんが作業をしていたので、薬草のある場所を聞いてみた。

「ロジーさん、すみません、ローズマリーはありますか?」

「ええ、ございますよ」

針葉樹の葉に似ている薬草、ローズマリー。ひと房鋏で切り取り、アリアンヌお嬢様に見せる。

「ローズマリーは細胞再生、解毒作用、循環促進など、さまざまな作用があります。若さと健康の妙薬とも呼ばれているのですよ」

「そうなのね」

「たくさん採って、ルメートル公爵様に持って行って差し上げましょう」

「ええ!」

精油を作る分と、足湯用と、たくさん採らせてもらった。

「ロジー、ありがとう」

「いえいえ、ここの薬草が、お役に立てたのならば幸いです」

ロジーさんと別れ、公爵家の本邸へと向かった。
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